3/28/2007

DETROIT MUSIC 

ミシガン州デトロイト、古くは南部で迫害を受けた多くの黒人達がこの土地へ逃れ、20世紀には世界最大の自動車産業の中心地として、アメリカの華やかな大衆文化の象徴となった。またモータウン・サウンドを生み出した音楽の都としても知られているが、1967年の暴動を境に都市の空洞化が進み、ゴースト・タウン、犯罪都市へと変貌していく。その後はデトロイトルネッサンス運動(再生デトロイト計画)が進み、近代的な建物が建ち並ぶ街として知られています。そこで産まれた素晴らしい音楽が多くの人々を魅了しているのには数々の理由があると考えられますが、ここDEEDのBlogでは、初級編として、DETROITを代表するジャンル別-3 ARTISTの紹介をしたいと思います。DEED Blogをきっかけに、DETROITだけでなく色々な音楽に興味を持ってもらえればこれ幸いです。

YUSEF LATEEF

1920年生まれ/5歳の時にDETROITへ移住。当時、豊だったDETROITの音楽環境は彼の才能を育んだ。1956年からサヴォイ、プレステッジ、インパルス、アトランテック等に50枚ほどのリーダー作を残し、現在も1992年に立ち上げた自己レーベルYALから新作を時折発表している。テナーサックス、フルート、オーボエ、バンブーフルート、尺八など多くのリード楽器におけるマスターであり、作編曲者、教育者、哲学者、グラミー賞受賞者など、様々な顔を持つ彼は、まさに音楽界の生ける伝説と呼ぶにふさわしい人物である。
(http://www.yuseflateef.com/)

UNDERGROUND RESISTANCE

マイク・バンクスとジェフ・ミルズが1990年に結成、活動を開始したデトロイト・テクノ第二世代を代表するチーム。デトロイト・テクノ第一世代(ホアン・アトキンス、デリック・メイら)のメジャー・レコード会社との契約におけるトラブルを目の当たりにしたことが原因と見られる徹底的な自主独立の姿勢は、自主レーベルの運営に留まらず広範囲なアンダーグラウンド・ミュージックの流通機構設立にまで及び、リーダーであるマイク・バンクスは、単に音楽ユニットの代表であるのみならず、デトロイト・テクノ/ハウス・シーンの精神的支柱として存在する象徴人物として広く世界中からリスペクトを受けている。過去十余年に渡るUR関連作品のリリースは100タイトルを超え、総セールス数は1000万枚を突破しており、名実共にアンダーグラウンド・ミュージック界の牽引者であると言える。
(www.undergroundresistance.com)
(www.undergroundgallery.jp/)

J DILLA a.k.a. JAY DEE (本名 James Dewitt Yancey)

デトロイト出身のビートメイカー。'94年に知り合ったQティップ(Q-Tip)にビートのデモテープを渡したところから、ファーサイド(The Pharcyde)のセカンドアルバム"Labcabincalifornia"('95)からの大ヒットシングル"Runnin'"を手がける事になり、シーンにその名を一気に知らしめ、一大センセーションを巻き起こした。その後はデ・ラ・ソウルのプロデュースや、バスタ・ライムスのRemix等を手がけ、彼の名前とサウンドはどんどんシーンに浸透していった。その後,MADLIBとのユニットJAYLIB等で活躍するが、ソロアルバム『Donuts』をリリースした矢先の昨年、2006年の2月10日にロサンゼルスの病院で死去。享年32。 
(http://www.stonesthrow.com/jdilla/)

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